1.ラテラリティ

作詞:やなぎなぎ
作曲:藤田淳平(Elements Garden)

嘆く声は霞み 置き去りに
君は君だけの国を創ってる

ねえ教えて
半分の世界はどんな色で
どんな匂いがしているの

誰にも見えないパレット 絵の具重ねて
君は言葉さえ塗りかえて笑っている

どうして
そばにいても心の端ですら読み取れない
こんなに望んでても 同じ気持ちになれないなら
早く片方を奪って

「煙たがる群がり 遠巻きに
僕は僕だけの国に逃げ込んだ

空に垂る心の根 雨粒を全て食み
透明な花を育てる

誰にも見えない偶然 ずっと重ねて
人はそんなのを奇跡だと名付けたから

残した悲鳴を閉じ込める箱を 開く勇気も無い
このまま宙に溶けて 優しい繋がりに縋りたい」

一瞬の嘘を隠し切ったまま
君は君を底に沈めた
続く右だけの視界
永遠の廻廊を歩き出す

終わりのない賑やかな記憶のパレード
憧れ哀れみ嘲りが混ざっている

どうして
分かれ道が生まれるよりもっと前なんて
神様
気づかせないで
同じ気持ちになれないでしょう
そばにいたい
深く絡む思慮を摘み取って
こんなに願ってても
同じ世界が見えないなら
君の半分になりたい


2.真実の羽根

作詞:やなぎなぎ
作曲:bermei.inazawa

目が覚めて伝わる
色艶の無い温度
立ち上がろうとして崩れていく砂の足

海のような群青漂って
終わりまで何も言えなかった
華奢な輪郭思い出す

遠ざかる心度の距離
ゆっくり満ちる次の記憶の箱
開き続けたならいつか出会えるのだろうか

そんな夢を見続けてる
同じ世界で
同じ時間で
ずっと

まっさらな翼を一欠片手にとって
銀色の上皿へ
変化していくトルク

差し出すのは心臓
薄鈍で どちらにも染まりきれなかった
笑みと涙が混ざった様な

舞い上がる最後の羽根
静かに落ちる
影を残したまま
そうして天秤は二度と傾くことは無く

旅の果てに在るだろうか
憧憬に似た真実の場所が

久遠の先の先まで求め歩いた

揺らめく視界の炎
ふっつり消えて 道を途切れさせた
今は瞼の裏光る点を頼りにして

旅の果てに見つけるだろう
永遠の向こう
真実の羽根を


3.link

作詞:やなぎなぎ
作曲:やなぎなぎ

バラバラに浮かんでるカラフルな数字を
指の先の魔法で集めていく

街中を飛び交ってる見えないざわめきに
探している
特別な色のライン

目の前のものが遠くに見えて
耳にぶつかる振動
喉を揺らす

目を離せば消えそうな
君の声を
君の存在を
キャンパスに描き留め重ねていく

僕らの距離埋めるのは
小さな箱
デジタルの音だけ
電源が落ちればひとりぼっち

足元に降り積もる黒炭の欠片が
体中にじわりと模様を付ける
そのまま覆われたら
自分さえ失くして
奥に隠した感情も消せるだろう

いつか心が言葉を超え
何も頼らず届いたなら

今君がいる
この世界に
この時間のために
線を敷き詰め広げていく

僕らの距離はいつでも
隣り合わせ
どこにいたっていい
電源が落ちても
繋がっている
繋がっている

バラバラに浮かんでる数字
捕まえたら
君の形目指して並び替えよう